みかんは果物で、糖分が含まれています。みかんの白い皮は栄養があり、食物繊維が含まれていると聞いたのですが、この食物繊維でみかんの中の糖分を相殺することはできるのでしょうか?
また、みかんは果物で
陰性であり、体を冷やすと聞いたのですが、これはみかんの白い皮を食べても一緒でしょうか?
みかんの皮の内側の白い層は「中果皮」(アルベド)と言います。とくに美味しくないし食感を損ねるので、ふつうは食べませんが、食べても毒にはなりません。
アルベドと一緒くたにされるのが、小さい房(じょうのう)の表面に張り付いている白いスジ。維管束という、植物の成長に必要な水分や栄養分を末端まで運ぶ組織です。白いアルベドの中にも維管束は通っています。
これも口の中でじゃまになるので、剥がれ落ちそうになっている場合は取ったほうがよいでしょう。じょうのうに張り付いて取れないものを必死で取る必要はありません。
アルベドや維管束にも、ビタミンA、ビタミンCなどの栄養は含まれています。栄養ではありませんが食物繊維も含まれています。ほとんどの植物に含まれているフラボノイド類(ビタミンではないが俗にビタミンPと呼ばれるビタミン様物質)も含まれています。
が、それらを主目的として、食感を損ねてまで積極的に食べるほどのことはありません。白い筋を多量に集めて食べるとか、アルベドだけをこそげとって大量に食べるとか、そんな食べ方をしない限り、摂取できる量はごくごく僅かです。
ちなみに、「糖分=炭水化物」は重要な栄養素です。その糖分を食物繊維で“相殺する”という発想が意味不明です。
炭水化物の摂取がいやなら果物やでんぷん類を食べないか食べる量を減らせばよいだけ。糖もでんぷんもカロリーは同じです。
食物の陰性・陽性は科学的にナンセンス。
温州みかんには100gあたり11gの糖分(糖質)が含まれます。食物繊維はたった1gです。
みかんの食物繊維で、みかんの糖分の摂取をチャラにできるかというと、それは無理な相談です。
みかんの薄皮ですか……
一個当たりの量が少ないと思いますから、摂取しても効果はないのではないでしょうか?
役に立たない解答で申し訳ありません。
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