2012年3月23日金曜日

急性尿細管壊死からの急性腎不全で、低Ca血症になるのはなぜですか?

急性尿細管壊死からの急性腎不全で、低Ca血症になるのはなぜですか?

宜しく御願いします。

急性尿細管壊死からの急性腎不全で、低Ca血症になるのはなぜですか?

Pの尿中への排泄が低下することで高P血症になって、Ca×P=一定になるようにCaが骨に吸収されたり、便中に排泄されるためと考えていますが、ではなぜCaの排泄が低下することで高Ca血症になって、低P血症のようにはならないんでしょうか。







血中のカルシウムの調節は、腸管からの吸収、腎での再吸収、骨からの吸収の3つで調節されていて、ビタミンDが関与しています。

ビタミンDは腎で活性化されるため、腎障害が高度であれば当然活性化障害が起きますが、急性腎不全では高リン血症が生じリン酸塩がたまります。ビタミンDの活性化は副甲状腺ホルモンの存在下において低カルシウム、低リン状態でおきるため、リン酸塩が多いと活性化が阻害され、低カルシウム血症を来たします。

0 件のコメント:

コメントを投稿